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2023.04.14

紙谷史夏先生の症例報告論文Combined Hypophysitis and Type 1 Diabetes Mellitus Related to Immune Checkpoint Inhibitors がJ Endocr Soc

に出版されました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36694808/

私たちは免疫チェックポイント阻害薬の内分泌irAEである下垂体炎と1型糖尿病の合併例を3例集積し、神戸大学の福岡先生、藤田先生たちと共同で発表しました。これまでの報告と合わせると、ほとんどがPD-1阻害剤によって発症し、中央値24週で下垂体炎が、32週で1型糖尿病が発症していました。いずれも適切な治療を行うと生命に関わるirAEなので注意が必要です。

2023.03.12
3月16日に高橋教授がマギル大学でWeb講演を行います。“Novel form of hypophysitis: New kids on the block – A journey for discovery of novel diseases –”というタイトルで、私たちが発見、樹立、機序を解明してきた抗PIT-1下垂体炎を含む新たな疾患概念「傍腫瘍自己免疫性下垂体炎」のお話とそれを理解するための学問体系「Onco-Immuno-Endocrinology」、そして新規疾患概念を発見するための心構えをお話します。
McGill University Division of Endocrinology and Metabolismの DirectorのGeorge Fantus教授からEndocrinology Roundsにご招待頂きました。
若い先生たちは是非念頭においてほしいのですが、面白いそして意義のある論文を発表していれば、世界の誰かは見てくれています。本質的な研究テーマに取り組むこと、そして自らの仕事の意義を信じて努力を続けること、さらに国際学会等で積極的に発表して世界に友人を増やしていくことが大切です。
マギル大学の内分泌部門は歴史と伝統があり、今回のEndocrinology Roundsにはたくさんのclinicians, clinician-scientists, graduate students, basic scientists, postdoctoral fellows and clinical endocrinology traineesが参加していただけるということで熱いディスカッションが楽しみです。
2023.03.12
第18回Pituitary Congressが6月12日-14日シカゴ、Westin Michigan Avenue Chicagoホテルで開催されます。世界の下垂体領域のエキスパートが集合し、最先端のトピックスが議論されます。下記にプログラムをお示しします。下垂体疾患の世界の最先端のお話を聞きたい先生方は是非お気軽にご参加ください。
高橋教授も「Translational Science」のセッションで「Pituitary Immune Landscape」のタイトルで招待講演を行います。高橋教授らのグループが発見した抗PIT-1下垂体炎や免疫チェックポイント阻害薬関連下垂体炎を含む新たな疾患概念である傍腫瘍自己免疫性下垂体炎についてのお話です。
この内容のフルバージョンは5月にイスタンブールで行われる国際ヨーロッパ内分泌学会でのプレナリー招待講演でも発表します。
ECE 2023 Plenary talks
Novel form of hypophysitis: new kids on the block – Yutaka Takahashi (Japan)
2022.12.20

金沢・奈良 内分泌代謝 Clinical Update Conferenceを開催しました。

12月19()金沢大学大学院 内分泌・代謝学教授の篁敏成先生と意気投合し、コロナ禍を逆手にとって第1回の金沢・奈良 内分泌代謝 Clinical Update ConferenceWeb開催しました。

下記のプログラムにあるように両講座から最新の臨床研究の発表、そして症例提示ではそれぞれ非常に興味深い演題の発表があり、活発な議論が行われました。いつものメンバーでのカンファレンスも重要ですが、このような交流はお互い大変良い刺激になったのではないかと思います。そしてあまり時間に追われない十分なディスカッションが大切なことを実感しました。今回若い先生たちが積極的に質疑に加わったことも非常に良かったと思います。

若い先生たちは国内外の学会や研究会でどんどん他流試合に挑戦して、大きな視野を持って成長してもらいたいと思います。

篁敏成先生、金沢大学の先生方ありがとうございました。またご支援頂いた製薬会社の方々にも感謝申し上げます。

2022.12.12

グローバルのPituitary Master Classが先週ミュンヘンで行われ高橋教授がFacultyとして参加してきました。ミュンヘンの街はクリスマスシーズン真っ盛りで多くの観光客で賑わっていました。

Pituitary Master Classというのは世界の下垂体のエキスパートがFacultyとなり、Facultyのトピックスのレクチャー、次世代を担う若手がユニークな症例をプレゼン、時間をたっぷりとってFacultyがアドバイス、ディスカッションする非常にインターラクティブかつ最先端の情報交換を行うミーティングです。

その他のFacultyにはMelmed, Gadelha, Fleseriu, Strastburger, Ho先生らがおられそれぞれが得意分野のレクチャーを行い、まさに最先端の情報共有とともに活発なディスカッションがなされました。高橋教授は「Novel Form of Hypophysitis: New Kids on the Block」「When is Pituitary Biopsy Necessary?」の2つのレクチャーを行い非常に活発な議論をすることができました。

エキスパートのコメントは共通することも多く、まさに臨床家としてのセンスで重要なものは一緒だと実感するとともに、友人としても交流を楽しむことができました。それにしてもMelmed先生、Ho先生は年齢を感じさせない頭脳明晰ぶりで大変感銘を受けるとともに自分がまだまだ勉強不足であることを感じました。また、時差ぼけで目が覚めて早朝にジムに行くとなんとHo先生が走っておられたのには驚きました。

日本からは3名の若手が参加し大変上手にプレゼン、英語での質疑に取り組んでいました。日本人のプレゼンを見ていると皆必要不可欠な情報をうまく提示しており、日本の学会でのトレーニングがしっかりなされていることを実感しました。彼らにとっても大いに刺激になったようです。

本会は久しぶりに海外での対面の研究会で、長時間の移動はなかなか大変ですが、やはり対面での議論はかけがえのないものであると感じるとともに、また2日間缶詰で寝食をともにしたので、食事の際での交流や情報交換が本当に楽しかったです。そして、日本が世界に遅れないよう若手の先生が積極的に海外での学会などに参加し、最新の情報や考え方を身につけてほしいと痛感しました。

6月にはシカゴでENDOの前にThe Pituitary Congressが開催されます。下垂体領域の世界最新の情報が共有されますし、やはり生で参加すると得るものは大変大きいと思います。下垂体領域に興味のある先生方は是非ご参加ください。

2022.11.28

高橋教授が会長を務める第23回日本内分泌学会近畿支部学術集会が20221126日に奈良コンベンションセンターで開催され、盛会のうちに終了いたしました。170名以上の先生方のご参加、40演題の一般演題、22演題のYIA応募があり、対面ならではの質疑もハイレベルで大変盛り上がりました。一般演題の後にフロアで熱い議論やアドバイスの姿も多数ありました。

学会において素晴らしい教育講演、JES We Can等の講演を行って頂いた講師の先生方、座長、YIA審査委員の労をお取りくださった先生方、演題発表をして頂いた先生方、そしてご聴講の先生方、スポンサーとしてご支援頂いた製薬会社の皆様に心より御礼を申し上げます。

そして当科の3年目の河邉良枝先生が「妊娠高血圧を契機に診断、保存的加療を選択した多血症合併多発性パラガングリオーマの一例」の発表で優秀演題賞を受賞しました。前日までスライドを練り上げ、数えきれないくらいのリハーサルをして臨んだ発表は素晴らしいものでした。おめでとうございます!

 学会は手作りの部分が多く事務局の岡田定規講師には本当に尽力して頂きました。そして運営を支援してくれた講座のメンバーに心から感謝いたします。

 会場も素晴らしく、内容についても多くの先生からご評価を頂きました。今回学会にご参加頂いた先生方にとって、テーマに掲げたように「内分泌代謝疾患診療を楽しめる」ようになるあるいは新たな交流のきっかけになったり、何か新しい気づきを得て頂ければ大変幸いです。微力ではありますが、今後も近畿地方から内分泌代謝学を盛り上げていく所存です。

 学会に対するご意見、ご感想などございましたら是非フィードバックを頂けましたら幸いです。

2022.11.13

2022年1111日−12日に東京、京王プラザホテルで行われた第32回臨床内分泌代謝Updateに参加してきました。当科からも以下の多くのメンバーが発表を行いました。いずれも日常診療のクリニカルクエスチョンを掘り下げた演題で準備のプロセスでも多くの学びがあったと思います。一般演題はオンディマンドですので、是非コメント、ご質問等頂けましたら幸いです。

榑松由佳子先生「COVID-19感染後に長期間ステロイド増量を要した中枢性副腎不全例」、紙谷史夏先生「低用量ピルによるCushing症候群と考えられた一例」小泉実幸先生「CYP17阻害剤でサルコペニアが悪化した高齢糖尿病患者の1例」中上純子先生「肝細胞癌腎癌合併例にICI投与後発症した原発性副腎不全の一例」玉城由子先生「パシレオチドが著効した大型下垂体腺腫によるCushing病の1例」、松本直也先生「急性膵炎,DICを契機に両側副腎梗塞をきたした1例」を一般演題で発表しました。

さらに現在CiRAにいる蟹江慶太郎先生が神戸大学時代の成果をさらに発展させてMTE「免疫チェックポイント阻害薬関連下垂体炎の新たな病態」を発表しました。

今回はハイブリッドでいずれもオンディマンドですが、ちょっとした交流やポスター前や会場でのディスカッションは大きな意味があるので、早く伸び伸びと対面で参加できるようになってほしいと思います。

また高橋教授は最近のトピックスである下垂体腺腫名称変更問題を取り上げたシンポジウムで「PitNET:内科の立場から」の講演と、岡本会長の特別企画「無症候性内分泌代謝疾患:diseaseの診断閾値はどこにあるか?」にシンポジウムで「下垂体・副腎疾患:クッシング病、サブクリニカルクッシング症候群を考える」の講演を行いました。いずれも大きな反響があり、ディスカッションも盛り上がりました。特にホルモンの自律性分泌、過剰分泌の違い、サブクリニカルの閾値の考え方については、ガイドラインを鵜呑みにせずに病態を考えることの重要性についてお伝えできたのではないかと思います。このようなディスカッションはやはり対面学会の強みでお聞き頂いた先生方からも多くのコメントを頂きやり甲斐がありました。また学会で多くの先生方とお会いできるのを楽しみにしております。

2022.10.25

奈良県立医科大学内科では、一般診療に役立つコンテンツを動画で公開しています。

当科では高橋教授の「副腎不全診断治療のパールとピットフォール」をご覧頂けます。副腎不全患者さんを診察する場合に役立つ知識や診療のコツをわかりやすく解説しています。

また専門以外の内科領域でも総合内科専門医のための知識の確認やプライマリケアに役立つ動画が満載です。どうぞご覧ください。

https://naramedu.sharepoint.com/sites/imtp

2022.09.21

世界の下垂体のエキスパートが集まるThe Pituitary Societyのホームページがリニューアルされました。高橋教授は2022年よりThe Board of Directors(理事)を務めています。

今までの学会のプログラムや、Webセミナーで「クッシング症候群治療後の離脱症候群と治療」も視聴可能です。

The Pituitary Society Meeting2年に1度、全米内分泌学会の時期に同じ場所で開催されます。次回は来年2023年612-14日にシカゴで開催予定です。下垂体疾患領域の世界の最新の情報を得ることができますので、奮ってご参加ください。

https://www.pituitarysociety.org/

2022.09.05
高橋教授が主催する第23回日本内分泌学会近畿支部学術集会についてのお知らせです。
今回多数の一般演題、若手優秀演題賞のご応募を頂きました。心より感謝申し上げます。是非、お越しいただき晩秋の奈良とともに対面の学会を満喫頂けましたら幸いです。
ご挨拶
2022年の第23回日本内分泌学会近畿支部学術集会会長を拝命した高橋 裕と申します。この度11月26日(土)に奈良コンベンションセンターで開催させて頂きます。新型コロナウイルスの流行は持続していますが、共存の形式で昨今の多くの学会が対面で安全に施行されていることから、十分な感染予防対策を行いながら現地開催で行わせて頂きます。
 皆さんは学会に何を求めておられるでしょうか?日常診療で診断・治療に悩む症例は稀ではありません。そのような時に適切な指導医、十分なディスカッションができる恵まれた環境は多くはありません。一方で皆で悩んでいたことがエキスパートの一言で氷解することはよくあります。学会での症例報告は、まさに自分たちの実力を試し新たな視点を得る重要な機会です。今回一般演題には40演題ものたくさんのご登録を頂きました。そして若手優秀演題賞にも23演題ものご応募を頂きました。厳正な書類審査の結果8人の先生方に当日発表して頂きますが、残念ながら落選された演題もいずれも魅力的で甲乙つけがたく、ぜひ一般演題として素晴らしいご発表をお願い申し上げます。ベテランの先生におかれましては、発表される若手をencourageして内分泌診療の魅力をお伝えできるような活発なご議論をどうぞよろしくお願い申し上げます。
 今回学会のテーマは「内分泌疾患診療を楽しもう」にさせて頂きました。皆さんにとって外来は楽しいですか?どうして良いか分からなかったり、患者さんが増えて辛いこともあるかもしれません。楽しむために必要な要素は「新たな気づき」「小さな成功体験」「自分の成長」そして「患者さんからの感謝」です。本学会が少しでもお役に立てればと存じます。
 本学会では内分泌疾患診療を楽しむための日常診療に役立つアップデートの知識を盛りだくさんにお届けできるよう教育講演として藤田医科大学 鈴木敦詞先生による「骨粗鬆症治療アップデートー内分泌・代謝疾患の視点から」大分大学 柴田洋孝先生による「病態生理から見たMR関連高血圧の管理:原発性アルドステロン症の最適管理を目指す」、そしてランチョンセミナーとして神戸大学 福岡秀規先生による「機能性下垂体腺腫における薬物治療の実際」、JES We Can企画として大阪公立大学 新谷歩先生による「若手内分泌医師にも役立つ統計学へのアプローチ」、そして大変僭越ではございますが、私自身による指定講演として「明日から役立つ下垂体疾患ケーススタディ」を企画させて頂きました。
 昨今多いWeb学会は便利ではありますが行く苦労が少ない分やはり心に残るものは少なく、対面の学会の質疑における耳学問や人との交流はかけがえのないものです。今回の学会で皆さんと直接交流できることを大変嬉しく思うとともに、ご参加頂いた全ての方にとって実り多き学会となるよう、皆様のお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。
 この時期の奈良は紅葉のまっ盛りです。少し足を伸ばして頂くと東大寺、興福寺、薬師寺、春日大社、唐招提寺の世界遺産やプログラムの表紙の平城京などと見所がたくさんございます。是非この機会に学会とともに奈良そして日本の歴史を満喫して頂ければ幸いです。
令和4年11月26日
第23会日本内分泌学会近畿支部学術集会
会長 高橋 裕
奈良県立医科大学 糖尿病内分泌内科学 教授

©奈良県立医科大学 糖尿病・内分泌内科学講座
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