糖尿病・内分泌内科研修の実際

本講座は2020年6月に新しく高橋教授を迎え、旧糖尿病学講座から糖尿病・内分泌内科学講座へと生まれ変わり、新体制となりました。以来有難いことに新規に入局された後期研修医の先生方にも恵まれ、年々講座の成長を感じております。臨床面では医療の質を上げるべく、徐々にブラシュアップをしております。ここでは病棟医長の立場より、本講座の臨床的な取り組みについてご説明いたします。

外来:
後期研修医は初診・予約外の患者様の診察等を行う外来当番を担当します。初診の患者様については毎朝8時30分からカンファレンスを行います。初診担当の医師は初診患者様のプレゼンを行い、上級医とディスカッションを行います。実際に予診を行った後は定期外来の医師と方針について相談し、予診内容のフィードバックを受けます。

病棟:
初期研修医・後期研修医・指導医を1つのチームとして病棟診療を行っています。チームで症例を共有することで、多彩な疾患や病態を学ぶ機会があります。治療方針はチーム内でディスカッションしながら決めていくことで質の高い診療を目指します。毎週月曜日に主科患者様を対象とした病棟カンファレンス、毎週水曜日に共観患者様を対象としたカンファレンスを行っており、プレゼンテーションのトレーニングと共に医局員全体でディスカッションを行っております。

当直:
総合診療科と合同で行っています。病棟急変時の対応や主にかかりつけ患者様の救急受診時の診察を行っています。

糖尿病・内分泌ともに病態を考えて、診断と治療を行うことは重要です。一方で検査データのみに囚われず、患者様の症状、社会的な背景や生き方に対する考えに至るまで全人的に捉えることも同様に重要です。当科では専門的かつ全人的なアプローチができるように、日々指導を行っております。 当講座にご興味を持っていただきましたら、お気軽にご連絡ください。説明会は毎年夏に開催しており、見学は随時承っております。皆様と一緒に奈良県の糖尿病・内分泌診療を盛り上げていけることを心待ちにしております。

病棟医長 中島拓紀

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