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グローバルのPituitary Master Classが先週ミュンヘンで行われ高橋教授がFacultyとして参加してきました。

2022.12.12

グローバルのPituitary Master Classが先週ミュンヘンで行われ高橋教授がFacultyとして参加してきました。ミュンヘンの街はクリスマスシーズン真っ盛りで多くの観光客で賑わっていました。

Pituitary Master Classというのは世界の下垂体のエキスパートがFacultyとなり、Facultyのトピックスのレクチャー、次世代を担う若手がユニークな症例をプレゼン、時間をたっぷりとってFacultyがアドバイス、ディスカッションする非常にインターラクティブかつ最先端の情報交換を行うミーティングです。

その他のFacultyにはMelmed, Gadelha, Fleseriu, Strastburger, Ho先生らがおられそれぞれが得意分野のレクチャーを行い、まさに最先端の情報共有とともに活発なディスカッションがなされました。高橋教授は「Novel Form of Hypophysitis: New Kids on the Block」「When is Pituitary Biopsy Necessary?」の2つのレクチャーを行い非常に活発な議論をすることができました。

エキスパートのコメントは共通することも多く、まさに臨床家としてのセンスで重要なものは一緒だと実感するとともに、友人としても交流を楽しむことができました。それにしてもMelmed先生、Ho先生は年齢を感じさせない頭脳明晰ぶりで大変感銘を受けるとともに自分がまだまだ勉強不足であることを感じました。また、時差ぼけで目が覚めて早朝にジムに行くとなんとHo先生が走っておられたのには驚きました。

日本からは3名の若手が参加し大変上手にプレゼン、英語での質疑に取り組んでいました。日本人のプレゼンを見ていると皆必要不可欠な情報をうまく提示しており、日本の学会でのトレーニングがしっかりなされていることを実感しました。彼らにとっても大いに刺激になったようです。

本会は久しぶりに海外での対面の研究会で、長時間の移動はなかなか大変ですが、やはり対面での議論はかけがえのないものであると感じるとともに、また2日間缶詰で寝食をともにしたので、食事の際での交流や情報交換が本当に楽しかったです。そして、日本が世界に遅れないよう若手の先生が積極的に海外での学会などに参加し、最新の情報や考え方を身につけてほしいと痛感しました。

6月にはシカゴでENDOの前にThe Pituitary Congressが開催されます。下垂体領域の世界最新の情報が共有されますし、やはり生で参加すると得るものは大変大きいと思います。下垂体領域に興味のある先生方は是非ご参加ください。

©奈良県立医科大学 糖尿病・内分泌内科学講座
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